S•Hの写真 1

S•H

  • 2024 東京藝術大学絵画科油画専攻入学

私が経験した美大受験は、特定の状況において発揮されるパフォーマンスを、メソッドとして習得していく過程だったと捉えている。 再現性と効率によって成果を生み出す仕組みの中では、絵画と長期的に向き合うための姿勢や思考が、結果を目的とする目前の死角となりやすい。 一方で、そういった要素を自分なりに再検討しながら制作を続けてきた経験は、現在の大学での制作や研究にも通じている。 講師となった現在は、結果に至る技術だけでなく、その前提となる姿勢の作り方から伝えることを意識している。 美大受験を通して身につける考え方や態度は、大学入学後、そしてその先の創作においても有効であり続けるものだった。 大学では、日常的なモチーフが社会的記号として読まれるときに立ち上がる、美学的価値やコミュニケーションの構造に関心を持って制作を行っている。 それらが特定のコミュニティにおいてどのように共有・変容されるのかを、複数のメディアを横断した実験的な制作を通して検討している。 SNS上で作品に対して「自己満足ですね」という言葉を見かけることがある。 私はそれを、「あなたには価値がわかるのかもしれないが、私には理解できない」という意思表示だと捉えている。 誰かに理解されることは安心をもたらしますが、すべてを理解されることが、必ずしも自由や主体性につながるとは限らない。 これからの学びは、「わかる/わからない」という境界に立ち止まりながら、考え続ける姿勢を大切にしたいと考えている。 「答えを急ぐのではなく、理解できないものと向き合う時間そのものを、美術を通して共に育てていきましょう!」

得意領域

絵画、コンセプチュアルアート

S•Hの作品 1
S•Hの作品 2
S•Hの作品 3
S•Hの作品 4